経営情報

対処すべき課題

当社グループは、2016年度より5ヶ年を見据えた中期経営計画のもと、「進化する快適環境ソリューショングループ」を基本テーマに、人、社会、環境にやさしい「多彩なものづくり」とそれらの「サービス」を通じて社会の発展に貢献し、人々の幸せを実現すべく様々な課題に取り組んでおります。

4年目となる2019年度は、年度方針に“To the next stage:「技術力」「施工力」の進化”を掲げ、「技術力」と「施工力」のさらなる強化拡充を図ることで、収益力の向上につなげてまいります。

中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題

今後の当社グループを取り巻く市場環境は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた関連施設等の施工がピークを迎えるとともに、大都市圏における再開発プロジェクトやインターネット通販の拡大に伴う大都市圏近郊の大型物流倉庫など、旺盛な建設需要を背景に底堅く推移するものと思われます。

このような状況のもと、当社グループでは、2016年度から2020年度までの5カ年における中期経営計画を推し進めており、「進化する快適環境ソリューショングループ」の実現をめざし、計画達成に向けて事業領域の拡大による企業価値向上に取り組んでおります。

当社グループの主力事業である重量シャッターや軽量シャッター等の「シャッター関連製品事業」及びスチールドアや引き戸、パーティション等の「建材関連製品事業」を「基幹事業」として、また、ポスト2020を見据え、今後の当社グループの発展を担う事業を「注力事業」として、それぞれ位置付け、お客様の要望や用途に応じて的確な提案をさせて頂くコンサルティングセールスを実践するとともに、新しい価値創造やビジネスモデルの構築も積極的に推し進めております。

中期経営計画の4年目にあたる2019年度は、“To the next stage:「技術力」「施工力」の進化”を経営方針として掲げ、大きな社会変化が急速に広まる時代において、多様な価値観が共存する生活様式に対応できる「コンサルティング力」を駆使し、収益の拡大を図るため、全業務分野における「技術力」の強化に取り組んでまいります。

海外事業におきましては、これまでベトナムを中心に東南アジアを内需と捉えて事業を展開してまいりましたが、2018年3月にBX BUNKA AUSTRALIA PTY LTD(オーストラリア連邦クイーンズランド州)を設立し、その事業領域をオーストラリアにまで拡げ、ベトナム及びオーストラリア市場を中心として、さらなるグローバル化を積極的に推し進めてまいります。

(多様な働き方の支援)
当社グループでは、全従業員が働きがいを持って業務に従事できるよう、多様な働き方を支援する取り組みを推し進めております。「労働時間の見える化」をはじめとした労務管理の徹底による長時間労働の抑制やシフト勤務等をはじめとした柔軟な働き方を支援する制度の導入、育児や介護をしながら勤務を継続できるような育児両立支援制度の拡充等、従業員が活躍できる職場環境づくりを推し進めるとともに、業務に対するモチベーションを高めることで、さらなる生産性の向上につながるような意識改革を推進してまいります。

(CSRへの取り組み)
当社グループでは、事業活動の原点である社是(誠実・努力・奉仕)をはじめとして、企業活動における行動指針である経営理念や、2007年に制定した「CSR憲章」を常に意識して事業活動を推し進めております。
また、当社グループは全ての法令を順守し、公正な事業環境の中で利潤を追求すること、事業活動を通じて広く社会に貢献することが、社会との信頼関係を構築することであると強く認識しております。
地球規模で深刻化する環境問題に対しては「グループ環境方針」に則り、事業活動におけるエネルギー使用の合理化及び電気需要の平準化並びに廃棄物の削減に取り組んでおります。全工場においてエネルギー原単位の削減に取り組むとともに、廃棄物の3Rによるゼロエミッションを継続的に推し進めております。
今後は、企業の持続的成長・発展のための重要なテーマであるESG(環境、社会、ガバナンス)及び国連が掲げる全世界共通の課題や目標である「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」を踏まえたうえで、当社グループのCSR活動をさらに推し進めてまいります。

このように、当社グループは「快適環境のソリューショングループ」として常に進化し続けることで、絶えず変化する社会的課題の解決をめざして事業に取り組んでまいる所存です。